バウンスメール解読ツール

届かなかったメールは、メール管理者が管理者向けに書いたコードの塊と一緒に戻ってきます。通知を貼り付ければ、原因をふつうの言葉で説明し、失敗が確定かどうか、次に誰が動くべきかを示します。

通知のサンプル

🔒 Decoding happens inside your browser. The notice is never uploaded.

バウンスはサーバーが書いた報告書

メールを送ると、あなたのプロバイダーのサーバーが受信者のサーバーにそれを渡します。受け渡しに失敗すると、受信者のサーバーは拒否の一行を返し、あなたのサーバーがその一行を包んだメッセージをあなた宛てに送ります。差出人が「Mail Delivery Subsystem」「MAILER-DAEMON」「postmaster」になっているのは、人が書いたものではないからです。

通知は二層になっています。上には人間向けの文があり、たいていは曖昧です(「Address not found」「Message not delivered」)。役に立つのはその下にある、機械が読むための小さな報告です。

Final-Recipient: rfc822; anna@example.org
Action: failed
Status: 5.1.1
Remote-MTA: dns; mx.example.org
Diagnostic-Code: smtp; 550 5.1.1 User unknown

Final-Recipient は失敗したアドレスです。Action は、サーバーがあきらめた(failed)のか、まだ試している(delayed)のかを示します。Remote-MTA は拒否したサーバーで、Diagnostic-Code はその言葉をそのまま引用しています。

2つのコードを左から右へ読む

拒否の行にはたいてい2つの数字があります。1つ目は 550 のような3桁の数字で、基本的なSMTP応答です。2つ目は 5.1.1 のようにドットでつないだ3つの数字です。これが拡張ステータスコードで、2つのうちこちらのほうが詳しい情報です。

どちらも、最初の数字で次に何が起きるかがわかります。4 は一時的な拒否なので、あなたのサーバーはメッセージをキューに残し、自動で再送を試みます。5 は永続的で、それ以上は試みられません。拡張コードの真ん中の数字が対象を表します。

真ん中の数字対象例
x.1.xアドレス5.1.1 メールボックスが存在しない、5.1.2 ドメインが存在しない
x.2.xメールボックス5.2.2 容量超過、5.2.1 無効化
x.3.xメールシステム5.3.4 メッセージが大きすぎる
x.4.xネットワークと経路4.4.1 ホストから応答がない、4.4.7 配送期限切れ
x.5.xプロトコル5.5.3 宛先が多すぎる
x.6.xメッセージの内容5.6.0 不正な形式のメッセージ
x.7.xセキュリティまたはポリシー5.7.26 認証失敗、5.7.1 ポリシーによる拒否

大手プロバイダーは独自の番号を追加しています。Microsoft 365は 5.7.708 や 5.4.316 のようなコードを使います。Gmailは行末に gsmtp のようなキーワードとサポートへのリンクを付けます。

解読ツールが答えを出すまで

処理はすべてブラウザの中で行われます。まず事実を取り出します。すべての拡張コード、知っている基本応答コード(421 から 556 まで)、失敗した宛先、拒否したサーバー、角かっこ内のIPアドレス、そして Action 欄です。

次に、本文を約50の既知の状況のカタログと照らし合わせます。それぞれの状況は、特徴的な言い回し(「blocked using」「quota exceeded」「greylisted」)と正確なコードで識別されます。特徴的な言い回しが最も重視され、コードが一致すると点数が加わり、最高点の状況が主な説明になります。ほかの有力な候補は「ほかに考えられる説明」に並びます。一つのコードが複数の原因を表すことがあるからです。5.7.1 だけでも、ブロックリスト、コンテンツフィルター、独自ルールのどれもありえます。

一時的か永続的かは、Action 欄があればそこから、なければ見つかったコードの最初の数字から判断します。説明ごとに、誰が対応すべきかを示します。あなた、メールプロバイダーやIT担当者、受信者、あるいはサーバーがまだ再送中なので今は誰も、のいずれかです。

解読ツールが読むのは貼り付けられた内容だけです。メールソフトが通知を短くしていたり、拒否したサーバーが標準コードなしで独自の文を書いていたりすると、何も見つからないことがあります。元のメッセージを開き、メールソフトでできるならソース全体を表示して、すべてを貼り付けてください。

よくある原因と対処法

不明なアドレスまたはドメイン(5.1.1、5.1.2)
綴りを確認してください。特に@のあとです。正しければメールボックスは閉鎖されているので、別の方法で新しいアドレスを尋ねる必要があります。
メールボックスの容量超過(5.2.2、4.2.2)
空き容量を作れるのは受信者だけです。電話やメッセージで知らせてください。
メッセージが大きすぎる(5.3.4)
多くのプロバイダーは20〜25 MBあたりで止めます。添付ファイルは送信中に3分の1ほど大きくなります。代わりにファイルへのリンクを送ってください。
認証の失敗(5.7.26、5.7.23、5.7.30)
受信側は、あなたのドメインが送信サーバーを許可していることを確認できませんでした。ドメインでSPF・DKIM・DMARCチェックを実行し、指摘された点を直してください。
リスト名付きの「Blocked using」
送信サーバーのIPアドレスがスパムのブロックリストに載っています。どのリストかはブロックリスト照会でわかります。共用サーバーなら、結果をプロバイダーに伝えてください。
グレイリスティングなどの 4.x.x 応答
待ってください。手で再送すると重複が生まれるだけで、何もリセットされません。サーバーはふつう、あきらめるまで1〜5日再送を続けます。

よくある質問

550 5.1.1とはどういう意味?

受信者のサーバーが、そのメールボックスは存在しないと言っています。失敗は永続的です。ほとんどの場合、アドレスに打ち間違いがあるか、アカウントが削除されています。

ソフトバウンスとハードバウンスの違いは?

ソフトバウンスは一時的な拒否で、コードは4で始まります。メールボックスがいっぱい、サーバーが混んでいる、あとで試すよう求められた、などです。ハードバウンスは永続的で、コードは5で始まります。メール配信ツールはハードバウンスしたアドレスを削除します。そこへ送り続けると送信者の評価が下がるからです。

送った覚えのないメールのバウンスが届きました。アカウントが乗っ取られた?

たいていは違います。スパム業者は他人のアドレスを差出人に使い、拒否通知はそのアドレスに戻ってきます。送信済みフォルダに不審なものがなく、パスワードもそのまま使えるなら、アカウントは無事です。ドメインに厳格なDMARCポリシーを公開すると、これを減らせます。

メールサーバーはどれくらい再送を続ける?

送信サーバー次第です。一般的な設定では、間隔を広げながら1〜5日再送し、多くは数時間後に「遅延」の警告を送ります。期限が切れると、4.4.7 のようなコード付きで最終的な失敗が届きます。

Gmailの550 5.7.26とはどういう意味?

送信ドメインについてSPFとDKIMのどちらも通らなかったか、ドメインのDMARCポリシーが拒否を指示していたため、Gmailがメッセージを拒否しました。対処は送信側で、ドメインのDNSレコードを直します。

バウンスメッセージはどこかにアップロードされますか?

いいえ。ブラウザ内のスクリプトが本文を解析し、内容が端末の外に出ることはありません。