Core Web Vitalsレポート

Chromeは実際の訪問者のためにページの速度をひそかに計測し、Googleがその集計を公開しています。このレポートは、あなたのページのその数値をスマホとPCそれぞれについて取得し、評価します。

そのページ固有の数値を得るには、具体的なページを入力してください。訪問が少なすぎるページには、サイト全体の数値を返します。

例: wikipedia.org, bbc.com

フィールドデータとラボデータは別物

Lighthouseのようなラボテストは、通信を制限した中程度のスマホを模擬して、ページを一度だけ読み込みます。何度でも繰り返せて詳細も豊富ですが、そこに描かれる訪問者は架空の存在です。

フィールドデータは実際の訪問から得られます。利用統計の共有に同意したChromeユーザーが匿名の計測値を送り、Googleがそれを直近28日分、CrUXと呼ばれるChrome UX Reportに集計します。Google検索がページエクスペリエンスを評価するときに読むのがこのデータです。実際の利用者が古いスマホを使っていれば、ラボで95点のページでもフィールドでは不合格になりえます。逆に、ほとんどの訪問者がキャッシュの残った状態で来るなら、ラボのスコアが平凡でもフィールドでは合格することがあります。

このレポートはまずフィールドデータを求めます。評価に使われるのはそちらだからです。

表にある五つの計測値

指標訪問者が感じること良好の上限不良の下限
LCP、Largest Contentful Paint最初の画面で一番大きな画像やテキストブロックが描画されるまで。2.5 s4 s
INP、Interaction to Next Paintタップ、クリック、キー入力から画面が変わるまでの遅れ。200 ms500 ms
CLS、Cumulative Layout Shift表示されたコンテンツがその後どれだけ動いたか。単位のないスコアです。0.10.25
FCP、First Contentful Paint何かが最初に表示されるまで。1.8 s3 s
TTFB、Time to First Byteサーバーが応答を始めるまでの時間。0.8 s1.8 s

最初の三つがCore Web Vitalsです。FCPとTTFBは、LCPが遅い理由を説明する助けになるので参考として載せています。評価には数えません。

レポートの作り方

リダイレクトをたどって最終的なアドレスに着いたら、CrUXにスマホ用とPC用の2回問い合わせます。どちらの問い合わせもまずそのページ自体を試し、ページ単体の訪問が少なすぎる場合はオリジン全体に切り替えます。各表の上の行に、どちらを読んでいるかを示します。

指標に表示される値は75パーセンタイルです。つまり訪問の4回に3回は少なくともその速さだった、ということです。横の色付きバーは、良好、改善が必要、不良の各範囲に入った訪問の割合を示します。

評価では、各Core Web Vitalが良好なら2点、改善が必要なら1点、不良なら0点です。6点満点中6点でA、5点でB、4点でC、3点でD、2点でE、それ未満はFです。不良の指標が一つでもあれば、ほかの二つがどれほど良くても評価はDまでです。見出しの評価は、スマホのデータがあればスマホの評価です。

Chromeにデータがないとき

CrUXが扱うのは、公開されていて十分に訪問されているページだけです。それ以外では、このレポートは模擬スマホでPageSpeed Insightsのテストを一度実行し、そうしたことをはっきり伝えます。その場合は、Lighthouseのパフォーマンススコア(90以上でA、75以上でB、50以上でC、35以上でD、20以上でE)、LCPとCLSのラボ値、そしてINPの代わりにTotal Blocking Timeが表示されます。入力への反応速度は、実際に人が入力しなければ計測できないからです。推定短縮時間が大きい監査項目を最大五つ、下に一覧にします。

ラボの数値は実行するたびに10%以上変わります。単発の結果二つを比べるのではなく、何度か実行して傾向を比べてください。

各数値を動かすもの

LCP
Chrome DevToolsのPerformanceパネルでLCP要素を探します。たいていはメイン画像です。表示サイズのままWebPかAVIFで配信し、fetchpriority="high"を加え、決してloading="lazy"を付けないでください。TTFBがすでに0.8秒を超えているなら、ページキャッシュやCDNでまずサーバーを直します。ページ容量の内訳で一番重いファイルがわかります。
INP
長いJavaScriptのタスクは、ページが入力に反応するのを妨げます。もう使っていないタグやプラグインを外し、外部スクリプトはdeferで読み込み、50 msを超えて走る処理は分割してください。
CLS
すべての画像と動画にwidthとheight属性を付け、広告や埋め込みの場所をmin-heightかaspect-ratioで確保し、すでに見えているコンテンツの上にバナーを差し込まないでください。

フィールドデータは28日間の移動期間です。修正後、数値は毎日少しずつ良くなり、効果がすべて表れるまで4週間かかります。Safariからの訪問と、iPhone上のあらゆるブラウザからの訪問はCrUXに含まれないので、このレポートが示すのはChromeの利用者だけです。

よくある質問

Core Web Vitalsの良いスコアとは?

訪問の75%で、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒以内、CLSが0.1以下ならページは合格です。三つすべてに合格する必要があり、スマホとPCは別々に評価されます。

自分のサイトにフィールドデータがないのはなぜですか?

Chromeがデータを公開するのは、統計を共有するユーザーからの訪問が十分にあるページとオリジンだけです。その基準をGoogleは公表していません。新しいサイト、小さなサイト、インデックスを拒否しているページはデータがないことが多く、その場合はラボテストで代用します。

Lighthouseとこのレポートで数値が違うのはなぜですか?

Lighthouseは決まった端末とネットワークで1回の訪問を模擬します。このレポートは、28日間に何千もの実際の訪問が計測した結果を示します。どちらも間違いではありませんが、検索が使うのはフィールドの数値です。

修正がCore Web Vitalsに反映されるまでどのくらいかかりますか?

最大28日です。毎日の更新で入れ替わるのは、期間内の一番古い1日分だけだからです。1週間ほどたったら傾向を見て、変化が正しい方向に進んでいるか確かめてください。

Core Web VitalsはGoogleの検索順位に影響しますか?

Googleが使うページエクスペリエンスのシグナルの一つです。コンテンツの関連性のほうがはるかに重く、良好な数値が一番効くのは、競合するページが同じくらいよく検索に答えている場合です。

平均ではなく75パーセンタイルなのはなぜですか?

平均だと、速い訪問が遅い訪問を覆い隠してしまいます。75パーセンタイルは、古いスマホや遅い回線からの訪問も含め、大多数の訪問が良好であることを求めます。